一途な彼女と意地悪な彼




祐介は、乱れた服を直して、そっぽを向いた。

「殴っていいよ、俺のこと。つか、殴って!」
「え、そんなのいいよ……。あたしも泣いてごめん」
「いや、椿は悪くないよ。途中で止めらんなくなってたし。あんまり2人の時俺に近づかないで?」
「………え?」


"近づかないで?"

その言葉に、少し寂しく感じたあたしがいた。
あたしが、なかなければよかったのかな。
あたしが………。


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