一途な彼女と意地悪な彼




祐介side




なんだよあれ。
男の視線は、ほぼ、椿のところ。

誰だよっ!あんな服着せたのは!


椿の着ている服は、いわゆるメイド服ってやつだ。
そのメイド服がやけにエロい……というか、露出が多すぎなんだよ。
俺がみる分にはいいけど、他の男がみるのは、ダメだ。


暫くして、午前の当番が終わった。


「椿、どっか行こーぜ?」
「あ、うんっ!でも、この格好どうしよう?」
「……あー。あ、ちょっとじっとしてて……」
「何してるの?ケータイなんかさわって…」


カシャッ___


「…ああっ!写真っ」
「…ゲット!もう着替えてきていいよ」
「……えっ!ちょっと、消してよ。恥ずかしいからっ」
「…やだよ。他の男には見せてくないから、早く着替えてきて」
「……っんな!そんなこと…ないよ!」


分かってねぇのな。
椿は可愛いってこと。

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