一途な彼女と意地悪な彼



隠れた意味ないじゃん。

入ってきた祐介に、見つからないように店のなかを動いた。
どうかばれませんように!
と思っていたら、

バサバサッ───

何と、段ボールに入っていた売り物が落ちてしまった。
もうなんでこんな時に。
こんなところにおいてあるんだっ……。
この狭い店の中。
ばれてしまうのは当たり前だ。

祐介はあたしの方を見て、驚いていた。
……すごく気まずい。
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