一途な彼女と意地悪な彼



「ね!あれ食べたい!」
「自腹でな」
「けちっ」


今は、たくさん並ぶ屋台にいる。
そして、リンゴ飴をねだり中。

普通男が奢ってくれるのに…何て思っちゃったりしてるけど、ちょっと図々しかったかなと、少し後悔。

「まぁ別にい……」
「わかったよ。小さい方でいいだろ?」
「…え?あ、うん」

別にいいって言おうと思ったのに。
奢ってくれた。
こんな風にいると、なんだかカレカノみたいだよね。

まぁ、あたしと祐介は幼なじみって名前があるから全く別だけどね。


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