先生の家政婦


年配の夫婦が家の持ち主らしく、そのあとは詳しく聞かされてない。



「れーーなーー!」


「また何よ、千夏は毎日うるさいね」


「放課後暇?!でしょ?駅前のケーキ屋さんいこう!」


「ごめんね、今日からバイトなんだ」


「ばいとぉ~?」


「うん、パパの手伝いみたいな感じだけどね」


「なぁ~んだ、つまんないのっ!」


そう言うと私もバイト始めようかなと言いながらどこかへ行ってしまった。



千夏は接客業向いてると思うな。

というか、むしろキャバクラ。



昔、年の離れた姉がキャバクラでバイトしていたときがあった。

冗談であたしもやろうかなっていったら、あんたみたいな気がきかない子には無理よって言われた。


そんな姉は今は弁護士として働いている。



元キャバ嬢の弁護士ってヤバイんじゃない?と聞くと、いろいろ世界を知ってた方がいろいろと有利よと言っていた。



姉はなんでも要領がいいからな。





あたしなんて、家政婦のバイトをすることになるなんて…。





でも姉の通りいろんな世界を知ってた方がいいのかも。






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