同期が急に変わったら…。
『じゃあ、半分使う。私のだし。』


『襲うなよ?』




はあ?

私は女だぞ。

逆だろ!





『なんで私が襲うのよっ。』


『お前、男いないだろ?』





……いないけど。

ほんと、アレは随分ご無沙汰だけど。



だからって、襲うか!

あー、腹立つ。





『将生だって、女いないじゃん。』


『俺は女に不自由してない。』





は?マジか?

あんた、ヤル事はヤッてるの?

…知らなかった。

くっ〜、悔しい!!





『出たよ、イケメン口調。』


『妬くなよ。』


『妬いてないわ!
寝てる間に首しめてやる。』


『こわっ。』







結局、

将生と一緒に寝てる私。





お互い背中合わせ。





ふん、即効寝てやる。




………。




寝たい。寝れない。寝たふり。








えっ⁈







将生が後ろから抱きしめてきた。






『ちょっ、将生!何してんのよ!』


『ククッ。お前、起きてたの?』





げっ!

寝たふりしてたのバレた〜!

くっそー!!





『…っ!将生!』


『いいだろ?寒いから。

なんもしねぇって。』


『ちょっと〜。課長、セクハラ〜。』


『うぜえ。減るもんじゃないだろ。

黙って早く寝ろ。』


『だって……。』






なんなのよっ。

さすがに、心臓なるでしょ⁉



将生に気付かれたら、

また笑われるよ、絶対。






今更、男と寝たって、

平気ですけど?





って、ならなーい。

これは、マズイわ。







でも、温かい。

将生の体温が、温かくて心地いい。

ホッとする。






『いずみ?』

『なに?』




私の背後から、

低い声で呼ばれる名前。

はあ…。

勘弁してよ。





『いずみ。』

『なによ?』

『おやすみ。』

『うん、おやすみなさい。』

『ん。』





僅かな力でそっと抱き寄せられた。




将生め、覚えてろ。








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