幼い頃の小さな約束




ここが、お客の死角になっていて良かったと思う。

こんな真っ赤な顔を誰かに見られたら、恥ずかしくて死んでしまうかもしれない。





あたしは、教室の隅に座り込む。






亮太とのキスは、すごく驚いた。

いきなりだったから、当たり前と言えば当たり前なんだけど。





掠めるようなキスは、どこまでも甘かった。

柔らかくって、優しくって。




でも、男の子らしさを感じさせた。





亮太は、初キスではないのだろうか。

あたしは、初めてなんだが。







< 147 / 262 >

この作品をシェア

pagetop