幼い頃の小さな約束



「理沙ーー!!!!早く起きなさーい!」





お母さんのうるさい声が、部屋に響く。


どうして一階にいるのに、二階の扉が閉まった部屋に声が届くんだ?



・・・まあ、どうでもいっか。





そう思って、あたしは布団を剥いだ。




「ん?」




何かがヒラヒラと舞い落ちる。それが床に落ちる寸前で、あたしはキャッチした。



うん、ナイス反射神経。





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