雪の結晶
***




手がみえる


これは誰の手だろう


これは…


私の…手?


見馴れた白い手ではなくそこには人とよべる指の長い手があった


『ここは…』


はっ、と自分の一言に驚いた


コトバを話せる…?


そんな時ある光景が頭をよぎる


六花


オカアサンと君が車に跳ねられた


オトウサンの時のように私は2人を守ることができなかった


『…ハク…』


誰かが私を呼んだ


『ハク、時間がない
早くミノリを俺のところに…』


私はミノリと優しく呼ぶ声の主が君のオトウサンだと気がついた


< 25 / 29 >

この作品をシェア

pagetop