だるまさんがころんだ
みっちゃん、ばいばい


 夕方の公園に、蜩の鳴き声と、子供の声が響く。

「だーるまさんがーこーろんだ!」

 勢いよく振り返った少年は辺りを見渡し、再度木に向かい合い声を張り上げた。

「だーるまさんがーこーろんだ!」

 何度か同じことを繰り返し、日も落ち掛けた頃ーー少年の嬉しそうな笑い声が響いた。

「みっちゃん、動いた!」

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