煙草とキス
「へえ!すごいバンドなんだね?」
「あったりまえじゃん!」
快斗の言葉に
悠二さんは驚きの声を上げた。
対抗して、ひかりさんも声を上げる。
「も~、澪ちゃん嬉しいでしょ?」
なんて、ひかりさんはあたしに笑顔を向けてきた。
「……はい、かなり」
「だよねっ!いいなぁ~」
そりゃあ、嬉しいよ?
快斗の長年の夢が叶うわけだし…
あたしの誇りにもなる。
嬉しくないわけがないじゃん。
でも……
誰も分からないんだろうな。
快斗は嬉しくても
あたしは不安になる、この気持ち……