煙草とキス
それから外へ出ると
ひかりさんの友達や悠二さんの友達がワイワイと楽しそうに話していた。
もちろん、高尾さんの姿もあった。
「はぁ………」
あたしはその集団から目をそらして、イルミネーションが光る庭へ足を向けた。
綺麗だよ。
綺麗なんだよ、光るものってなんでも。
でも、何故か今のあたしには、輝いて見えない。
冷たいんだよね、何もかもが。
こういうとき
ふと父親の言葉を思い出す。
『もう野たれ死んだのかと思った』
そうかもね。あたし、死んでるのかも。
心が死んでる。