俺様生徒会長
「うん!聞いて!あたし新井先輩と付き合うことになったの!!」

「は?」

「ほら!あたしが前々から好きだったサッカー部の新井先輩!!昨日話したでしょ?」

「……お前、まさかそんな話をするためだけに俺のとこに来たのか?」

「え…」

「くだらない。俺は生徒会室に戻る。」


悠也はすぐ後ろにある階段を上り始めた。


「え!?ちょっと待って!!」

そう言った途端、少し止まってくれた。

「お前は、それを報告して俺が喜ぶとでも?」

「え?」

「そんなことでいちいち俺に報告するなバカ女。」


スタスタと静かに歩いてき、

「一応言っといてやるよ。オメデトウ。」

静かに消えていった。


こ、怖…かった…。

あんな悠也初めて。

ていうか、あのオメデトウ、何の気持ちもこもっていなかった。


………悠也なら絶対喜んでくれるって思ったのに。

なんでだろ?



< 35 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop