俺様生徒会長
「お、神谷じゃん!」

亜子がそう言った。


え、悠也?


あたしはグランドを見る。

本当だ!

悠也もスウェーデン出るんだ。

周りが結構ざわついていた。

神谷さまやら悠也くんやら……皆キャーキャー言ってる。


「ほら、愛しの神谷が出てるよ、葵♪」


不気味な笑顔で言う亜子。


「悠也はそんなんじゃないよ!」

「悠也!?」

「あ…」


まずかった…。


「おまえ、いつの間にそんなに仲良くなったよ!?」

「ちょ、亜子!もうちょっと小さな声で!!」


なんか見られた気がしたんだけど。

悠也ファン多いしなぁ。


「悠也が、そう呼んでって言ったの!」

「でもあの神谷がそんなこと言うってことは気があるとしか思えないって!」


そ、そんなの知るか~!


「それにあたしには彼氏がちゃんと…」

「お、おまえ!いつの間に彼氏…」

「ちょ、ちょ~、亜子!この話はまた後!ほら、麻美ちゃんが!ね?ね??麻美ちゃん走るからまた後で!!」



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