身代わり姫君の異世界恋綺譚
「ここから牛車で半日ほど行った山に別宅があるのだ。父上がそこへ行くように勧めてくれたのだ」

「別宅に行って何をするの?」

「そこには川がある! 思いっきり釣りを楽しめるぞ! ちゃんと釣れる魚がいるぞ」

真白が釣りを好きだと思っているらしい。

でも清雅の笑顔に真白はにっこり笑った。

「楽しそうだね? いつ行けるの?」

「明日だ! 明日から数日間思いっきり遊ぶのだ!」

いつもと違う子供らしい清雅に、真白もうれしくなった。

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