他人の彼氏
「希?」


「何?」


「俺でよければ
話くらい聞くよ?
警戒しなくても
2年付き合った仲じゃん」


今の私に
そんな事言うのは
危険だというのに。


いや、危険なのは私だ。


何せ、この男は

2年も私を騙し二股かけてたような男だ。


「ご遠慮します」


「強情だね。ははは
分かった、じゃあ
めしくらいならいい?
それなら何の心配もないっしょ?」


「・・・・・・・」


「心配しなくても、
仕事見つかったから
俺、奢るしさ」


「・・・・・・・」


「よしっ、決まりね。
じゃあー、直接
駅前のファミレスで待ち合わせって事で。
じゃあねー」


「え!?ちょ・・・っ」


・・・切れた。


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