他人の彼氏
危険信号
家に帰ると、


「いい仕事あった?」


いないかと思ってた
黒崎伸治の姿があり・・・


「ううん、何も・・・」


もう、大丈夫。

変な気は起きない。

何でもない、意識する必要はない。


そう自分に言い聞かせながら

晩御飯の準備にとりかかった。



「今夜のメニューは?」


「え、あ・・・・
湯豆腐・・・」


「鍋かぁ、何年ぶりだ。
ってか、土鍋ねぇじゃん?」


「土鍋なくても
普通の鍋あるし・・・」


「いや、雰囲気がなぁ・・・
よし、買ってくるか」


「じゃあ・・・お願いします」


「何言ってんだ?
藤崎希、お前も行くだろ?」


「は?え・・でも・・」


「ほら、行くぞー」


そう言いながら

半強制的に、

外へ連れ出された・・・。

< 64 / 276 >

この作品をシェア

pagetop