他人の彼氏
本能のまま行動した結果
ベッドに2人倒れこむように
重なり合いながら

荒いキスを交わし
快楽に溺れ

苦しいほどの

この男の、女慣れを痛感しつつ


「んっ・・・も、ちょ・・・」


「わり・・加減できねぇかも・・」



もう・・・・


外に出る気力なんて残らないほど

お互いを貪り合い



動きたくもないほどの

疲労感と脱力感、そして

満足感に浸っている・・・。



「希、好きな奴としか
キスできねぇんじゃねぇのか?
性欲に負けたか?ははは」



黒崎伸治の

その言葉に

思わず、


好きな人しかできないよ。


と言いそうになったけれど


そのまま

口を閉じた。


< 95 / 276 >

この作品をシェア

pagetop