その男、小悪魔につき。【停滞中】

#001




「うぅん……うるさいなぁ。」



握りしめている携帯の着信音で起こされ嫌な目覚めだ。



もう、誰よ……



不機嫌な理由は、彩月は仕事のない日は、自然と起きるまで寝てるのが自分の中での決まりだったからだ。



「……夏奈子さんから?」




…………。


「あっ!!!!」


昨日っ、昨日そういえば……



手から滑り落ちそうになる携帯を慌てて握り、送信メールを確認する。



「…………やってしまった。」


あの後、結局送ったんだ。




…………やばいっ!!!送ったメールを取り消す方法ってないんだっけ!?


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