足跡が其処に

少女の記憶

少女の記憶

少女は空に手を伸ばした
少女の小さな手ではあの空を掴めない事を知りながら
それでも少女は空を掴もうと手を伸ばす

少女は空が好きだった
一度も同じ形をしない空が

花びらが舞う空
雲が踊る空

何時でも空に手を伸ばしては考える
自分が此処に居る意味を

少年の想いと想いが詰まった想い
沢山の想いをかけて少女は生きている
少年の暖かさを思い出しながら

空を飛ぶことも叶わない少女は
何度願えば叶うだろう

生きているということを確認するために
少女は胸のペンダントを握り締める
あの思い出と一緒に
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