生徒会の恋愛事情


その後は何事もなく…と言ったら嘘になるけど、とても楽しかった。


小百合先輩が来て、会議して、皆で晩御飯作って。


聖也先輩の包丁裁きが素晴らしすぎて、本当に驚いたな。


多分、平井家であんなに料理出来る人いないって感じ。


逆に料理した事ないであろう香里奈先輩が一生懸命卵をかき混ぜてるのが可愛かったり、カレー混ぜるのが乱暴すぎる勇也先輩にヒヤヒヤしたり…


あと、弥先輩が砂糖と塩を間違えかけたり。


ハプニングいっぱいだったけど、皆でワイワイしながら作ったご飯は美味しかったな。


ご飯の後はちょっと宿題して、お風呂入って…現在は女子部屋である。


「香里奈ちゃん、素敵な台本書いてくれて本当にありがとう。」


「あたしなんてまだまだですよ。
それより、明日から小百合先輩のお母さん役が聞けると思うと楽しみで。」


「プレッシャー掛けないでよ。
三年目だから頑張らなきゃって思いでいっぱいなのに。」


「ごめんなさい。
でも小百合先輩なら大丈夫ですよ。
去年も一昨年も生徒会の劇は見に行きましたけど、素敵でした!」


「ありがとう。
そういえば、沙羅ちゃんも演技上手なんだよね?」


「え!?」


いきなり話があたしの方に振られる。


「そうなんです!
沙羅ちゃんの巫女様は完璧すぎてビックリしますよ!」



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