生徒会の恋愛事情


「弥先輩、あたしでいいんですか?」


弥先輩は…あたしが好きって言ってくれた。


お付き合いしてくださいって言ってくれた。


「沙羅ちゃんでいいんじゃなくて、沙羅ちゃんが好きなんだ。
平井沙羅ちゃんって一人の女の子が。」


「…すっごく嬉しいです。」


本当に嬉しい。


あたしも弥先輩が大好きだから。


今までいろんなことがあって、諦めようとか思ったけど…


…あれ?


「弥先輩って、華羅お姉ちゃんと付き合ってるんじゃないですか?」


「え?
沙羅ちゃん知ってたの?」


「知ってるっていいますか…」


「華羅とは昔付き合ってた。
昔って言っても、別れてから半年も経ってないけど。
誤解されえるかもしれないけど、沙羅ちゃんが華羅の代わりとかそんなんじゃないんだ。
というよりは…沙羅ちゃんのことが好きだから、別れたんだ。
華羅も…他に好きな人ができて、それだったらお互いが一緒にいる意味は全くないってなって。」


「そうだったんですか…」


華羅お姉ちゃん、他に好きな人いるんだ。


それで弥先輩の好きな人が…あたしになるんだ。



< 281 / 385 >

この作品をシェア

pagetop