生徒会の恋愛事情


その日の放課後は、生徒会室に行くあたしをクラス全員が見送ってくれた。


皆の希望を背にしょって、あたしは生徒会室に行った。


そして先輩達に個々に相談してみたが、皆の希望は全部散っていった。


聖也先輩なんか、「愚問。」の一言で断った。


そしてこの日から、安易に異性の紹介の依頼を承諾してはいけないという規則が出来た。


「あんたもよく引き受けたわね。」


「だって…」


華羅お姉ちゃんは半ば呆れながら言うと、あたしが持ってきたリストを見た。


「ま、女を見る目のある子が多いのは良い事だけど。」


「おい沙羅、どうして俺の名前がないんだ。」


「知らないわよ。」


「男を見る目のある女の子ばっかりって証拠よ。」


「華羅姉ひでー!」


「まあまあ、それぐらにして。」


小百合先輩に言われて、生徒会室内はやっと落ち着いた。



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