無愛想な彼に胸キュン中
「ありがと」
「え?」
「ちょっと、楽になったよ」
人に話すと、本当に楽になれるんだ。
「……どういたしまして。これくらい、いいよ」
「うん、ありがとう」
自然とありがとうも言えるようになったんだ。
笑顔の椎木くんに、あたしも笑顔になる。
なんだ、椎木くんはやっぱりいい人だよ。
「三枝!」
そんなとき、聞こえた声。
幻聴なんじゃないかって思った。
だってずっと、聞きたかった声だったから。