無愛想な彼に胸キュン中




「最低だった。本当にごめん!じゃああたし行くから!」



「えっ、おい……」




いきなり頭を下げたかと思ったら、
すごい勢いで教室を飛び出していった三枝。




表情は見えなかったけど、
走り去るとき顔に手を当てていた。




もしかして、泣いてる……?




考えるヒマもなく、
1人教室に取り残される俺。




シーンとした空気が痛い。



教室にいた生徒全員が、
俺たちのやりとりを見ていたはずだ。




……あんな大声で言い争いなんかしてたから。



< 48 / 405 >

この作品をシェア

pagetop