君といた夏



駅広場の時計の下。



夜の7時に彼と待ち合わせ。



彼は、私が遅れてきたことを笑って許してくれた。



待ち合わせ場所から歩き出したのは、7時11分。



さり気なく手を掴まれて。



初めての恋人繋ぎをした。




花火大会の会場へと歩きながら、


私の浴衣姿を「すっげぇ可愛い」と言った彼。



頬は真っ赤で、優しく笑う。



そんな笑顔に、またキュンとなる。




花火大会に着いて、



「ヨーヨー釣りをしたい」と私は言った。



彼は「子どもだな」と笑って、私は少し拗ねてみる。




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