12 love storys
私……


うちのリビングで


今、誠也くんとキス……してる







誠也くんのキスは
その見た目とは違って……
何て言うか……とても


情熱的だった。


段々と頭がボーッとしてきて
体から力も抜けてきて
立ってるのも辛くなってきた時
漸く唇が解放されたと思ったら……


フワッ


えっ、
うそ、
や、だ……





「やだ、やだ、
重いのバレちゃう。
降ろしてぇ~っ!」


誠也くんにお姫様抱っこされていた。


「動くなって、危ないだろ?
お前一人くらい楽勝だって。
寧ろ、ちゃんと食ってんのかよ。」


「いや~ん、そんな事ないってぇ。
私、重いもん。
恥ずかしいよぉ。」


「じっとしてろって。
二人して階段から落ちると
ヤバイだろが。」


「えっ、階段って?」


「お前の部屋に行くの。」


「な、なんで?
なんで部屋に行くの?」


「なんでって、これから
もっと恥ずかしいことするからだろ。
リビングじゃ落ち着かないしな。」


えっ、えっ、
ええっ、恥ずかしいことって
もしかして、もしかして
私このまま……誠也くんと……。




















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