藍い月と…
第2章

依琉の存在



それからアタシは暁達に連れられ

みんなが居るというとこに来た


「お前らちょっと良いか」


二階の手摺りに手を掛け周囲を見渡した


暁はこの広い空間に居るみんなに声を掛ける

下に居るみんなは暁の声に一斉に中央に

集まり整列する

それを確認した暁がそっと、口を開いた


「今日お前らには紹介し、

ソイツの存在を知って貰いたい

そしてお前らにソイツを

認めて貰いたい



さっき会った奴も中には居るだろう

俺達はソイツを仲間にしたい

それにはお前らの、意志も必要だ

無理強いはしない

お前らの目で見て、認めて欲しい

ソイツを仲間にしても良い奴

悪いが手挙げてくれないか?」


喋り終えた後、暁はゆっくりと

…頭を下げた

奏も大河も新も亜樹ちゃんも柚瑠くんも

急に頭を下げた事にざわつくみんな

それも無理もないだろう

上位のメンバーが頭を下げたのだから



< 98 / 183 >

この作品をシェア

pagetop