不器用な恋愛 私とあなた
「ちゃんと 食えよ!」




そう言って出て行った



ドアが閉まった途端
糸が切れたように 地面に崩れ落ちた




声を押し殺して泣いた




本当に最後の言葉




行って欲しくなかった




もっと一緒に居たかった




結婚なんてしないでって言いたい



言えたらどんなに幸せだったか




バカな私には何も出来なかった




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