Secretな関係
「おはよう」
そう春奈に声をかけると、なんだか気まずそうな返事が帰ってくる。
なんだかしっかりと目を合わせてくれない。
春奈までどうしちゃったの…?
なんだか更に悲しくなってまた涙が溢れそうになる。
それを堪えているところにしゅんちゃんが来た。
「おはよう!ってどうした?その目」
「へ?あ、ううん。何でもないよ」
「えっ?あ、本当!赤くなってる」
しゅんちゃんの言葉に顔をぱっと上げる春奈。
「どうしたの?」
と聞く春奈はいつも通りでなんだかほっとした。
「何でもないよ、ちょっと目を擦っちゃったの」
「…そう?」
「うん!だから気にしないで」
裕也が居なくなったことなんて言いづらい。
相談できずに…二人ともごめんね。