Destiny
「できれば、親御さんと一緒に聞いてほしいんだけど…」


そう早川先生は言いにくそうに言った。


「私のことなので私だけで大丈夫です。」


私が早川先生の目を直視してはっきりそう言うと、早川先生は諦めたように頷いた。


「じゃあ、今からでもいいですか?」


「はい。」


「ここじゃ説明しにくいので移動します。」


そう言って早川先生自らが車椅子を押して移動した。


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