手を取り合って…
《楓香》

「んー」

ここどこだろー?

確か奏太に抱っこされて…


「おきたか?」

上半身裸の奏太がコーラを飲みながら歩いてきた。

「ここ…」

「ホテルだよ、おれらの」

「あ、そっか…」

「お前ねるんだもん」

「ごめんなさい。」

「泣き疲れってやつか?いい大人が」

「う、うるさい」

「まあ、これから頑張ってもらうしかないけど」

「え!?」

「なあ、おれらのいくつ?」

「24と23?」

「だよな。いい大人だよな。」

「うん。どしたの…」

「作らないか…俺らの子…」

「ど、どしたの…」

「おれら、結婚しよ。だめか?おれじゃ」


ちょっと待って。いきなり。

びっくりして、固まってしまった。
寝起きにそんなこと言われるとは思ってなくて。

「なぁ…ダメか?」


そんな目で見ないでよ。
泣きそうな、不安そうな、いつもと違う奏太。でも、そんな奏太が、大好きで。

いつも突然な奏太

付き合うのも…
草食系からオオカミになるのも…
キスするのも…

ほら、こうやって抱きしめてくれるのも…

いつも突然。


そんな奏太が大好きで、ドキドキさせられて…。だからはっきり言えるんだよ。


「宜しくお願いします。」

って…
声がだせるんだよ。


「よかった…」

「奏太、作ろ。いいよ」

「わかった…」

抱きしめてくれた腕を肩に乗せて、ベットに逆戻り。

優しい目で微笑んだ、奏太はいつもと違う

ゆっくり、味わうようにするキス
優しく見つめてくれる目
女の子をイチコロにしちゃう甘い口
女子じゃないかってくらいの唇

数年前まで、かっこいい人と結婚できるとは思わなかった。


これからも、こんな大切にしてくれる人を
大切にしよう。


「奏太…」

「ん?」

「大好きっ」

楓香side END
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