MY DEAR…
「優歌ちゃん、どうしたの?」
急に黙り込んで下を向いたあたしに気付いて優歌さんが、あたしの顔を覗き込む
「な…なんでもねぇよ!」
あたしは思わず顔を反らす
「優歌ちゃん…?」
(なにやってんだ、あたし…
せっかく心配してくれたのに…)
あたしは思わず泣きたくなった…

優歌さんは心配そうに、あたしを見ていた
(なにやってんだよ、あたしは?!)
「優歌ちゃん、気分でも悪いの?」
優歌さんはあたしの額に手を伸ばした
バシッ!!
「気安く触んじゃねぇよ!!」
「…!!」
差し出した手を、あたしはおもいっきり弾いていた
(…!!
あたしなに言ってんだ?!)
手を弾かれた優歌さんは驚いて、その後、悲しそうな顔をした
「…!!
…あたしに気安く触るな…」
(…!!
あたし…あんなこと言うつもりなんて無かった…)
あたしは小さな声で言ったが、その後、自分が酷いことを言ったことに気が付き、思わず走りだしていた
そんなあたしの後ろ姿を優歌さんは悲しそうな顔で見つめていた…
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