煙恋
プロローグ
「だから絶対ラークは無いって!」

賑やかな居酒屋の中に1つの声が響く

「そんなん言わずシンも吸ってみろって一本やるから」

俺の親友であるダイがラークを薦めてくる

「だからいらんって」
俺が少し素っ気なく返事をする

「ちぇ~吸ってみたらいいのに~んじゃ俺吸お~っと」

ダイが俺に薦める為に出した煙草に火を付ける

「ってかダイお前早生まれやからまだ未成年やろ?」
「いーのいーの1年ぐらい」

俺は「アカンやろ」と思ったがあえて口にはしなかった

「良いよなぁ~シンは早生まれじゃなくて」

「何で?」

「だって煙草も酒も自由じゃんか」

「ダイはどっちもやってるやんけ
しかも酒も煙草も俺よりダイの方が多いやろ?」

「別にええやんけ俺後1日遅く生まれてたら早生まれちゃうかったんやし」

「それでもアカンやろ」

「シンは真面目すぎるって」

「不真面目より良いやろ」
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