俺とバスケと幼馴染
「あれー、まだ残ってたんだ?」

そこにちょっと間の抜けた声が響く。

「あ、白木じゃん。お前もまだいたのか」

アキがその声に返事すると

「もぅ、洗濯とか色々あるんだから」

何て言ってちょっとむぅっと頬を膨らます声の主。

うちのバスケ部のマネージャーの白木天音。

「天音ちゃん、いつも雑務なんかやってもらってごめんね」

天音ちゃんは、練習中はドリンク補充にボール拾いに、練習試合とか公式戦ではスコアラーまでやってくれる。

他にも雑務全般を下級生に混じって率先してやってくれる気が利く子なんだ。

「あ、え、ううん。気にしないで。私の仕事だし」

「あれー、白木さんや。何で彰にはそんな態度なのかなぁ?」

「アキ、何か天音ちゃんおかしいこと言った?」

俺には別段変なこと言った風には見えなかったけど。

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