最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「俺さ」



「はい?」



「今日休みなんやけど、どないする?」



「それって……」



「出掛けるか?」



「はいっ」



今日は私もお休み。

起きたら1人だと思ってた。

安心したら、一気に押し寄せて来た睡魔。

温かな彼の手を頬に宛がいながら目を閉じる。

埋もれた衣服の下で携帯が震えてるとも知らずに、夢を見る。

井ノ原さんと手を繋いでる、幸せな夢を。




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