最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
『謝らなあかん事でもしたん?
今まで浮気もせんかったやん。火遊び位、男なら結婚前にでもしたいやろし』



「ちゃう……火遊びって言葉では済ませれん。また話すわ」



電話では伝えきれない。

晴香の理解を得る事は出来ないだろうと、一方的に電話を切った。

逃げたも同然だ。

現実から逃げるのは、得意だ。

しかし、こればっかりはいつまでも逃げられないだろう。

晴香には、ずっと支えられて来た。
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