小雪の雪解け
*あの日*

小さな光

僕は知っている大人は矛盾した生き物で僕も時が経てば同じ生き物になってしまうことをだから僕は

大人になりたくないっと

そう思っていた
そして、このいらない力を僕は手に入れてしまった…


6月の上旬
僕はまだ知らなかった
あんな出来事が起こることなんか予想もしていなかった…


「それでは、授業を始めたいと思います。」 

微かな香水のにおいが混ざったような女の授業の先生が僕のクラスに入ってきた

ほとんど授業を聞かない僕は机にうつ伏せになり寝ていた、席が一番後ろにあるための特権とも言えるなと考えていたら、なんだか隣でこそこそとうるさい声がした
僕が起きていないと思っているのだろうが僕は起きている。

「小雪?起きろ!先生来たぞ!」

分かっているそのくらい誰でもあんな匂いの強い大人がいたら誰だって飛び起きるだろう
 
「なんだ、晴…お前はいちいちうるさい言われなくても分かっている」

「やっぱり起きてたんだな」

「僕は勉強しなくても分かる」

「だなっお前はさっ頭がいいからなぁーでも、ノートはヤバイだろ提出しないといけない時に真っ白なら点数は無いぞ」
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