ありがとうのその前に
本当の気持ち




お母さんとの仲直りの一件があってから、あたしと翔吾の距離は近付いていた




友達として…






でも贅沢なんて言わない!幸せを祈るって決めたんだもん!





『なぁ琴音。』



いつものようにお弁当を食べていた時だった



『なぁに?修平…真剣な顔しちゃってさぁ』




こんなこと言っちゃあなんだけど真剣な修平は滅多に見ないので身構えちゃうんだよね…




『翔吾と、ヨリ戻ったのか?』


あたしは食べていたウインナーを喉につまらせてしまった




『ゴホッ!なに言ってんの?!んなわけないじゃん!ゴホッ…友達だし』




結衣があたしの背中を必死でさすってくれた





『お前ら…話し合ってねぇの?』


『話し合う?今更なにを話し合うわけ~?修平ってば自分が幸せだからってねぇ~』




ケラケラ笑うあたしに真剣な眼差しを向ける修平




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