好きだったよ、ずっと。【完】
「あぁ、まだ好きだよ。璃香のこと」



春夜の言葉に昔のことを忘れようと軽く頭を振った。



二人は一年前に別れた。



あることが原因で。



その時、わたしも璃香と喧嘩をした。



今まで一度もなかった、大喧嘩を…。



今でも連絡は取ってるけど、そのことについては話すことはない。



「おまたせしましたー」



その声と共に襖が開き、次々と料理が運ばれてくる。



枝豆に、大根サラダ。



イモモチに、焼きそば。



角煮に、石焼きビビンバ。



そして、わたしたちが一番好きな軟骨。



テーブルいっぱいに並べられ、今まで憂鬱な気持ちだったのが一気に腹ペコ状態にさせられた。
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