sweet wolf
あたし、このまま蓮としちゃうのかな?
蓮は経験豊富だから、正直めんどくせーなんて思っているのかな。
だけど、そんな不安を悟られないよう、精一杯元気を装う。
「蓮、すごいとこ知ってんじゃん!
さすがやり手!!」
「うるせぇよ」
蓮はぶっきらぼうにそう言って、サービスでもらえたミネラルウォーターに口を付けた。
その喉元がたくましくて、何だかセクシーで。
顔がさらに熱くなる。
発狂してしまいそうなのに余裕ぶったふりをして、ベッドに腰掛け口を開いた。
「……で、やるの?
シャワー浴びるの?」
コトン……
蓮がテーブルにミネラルウォーターを置く音がした。
そして、静かな足音が聞こえた。