総長からの「愛してる」Ⅱ



「お前さえ手に入るなら、俺はどんなことでもする。


他人の不幸なんか知らない。

わかろうとも思わないからな。」



「このっ……卑怯者っ!!」




未だに締め付けられる首が、限界を訴えている。



私が死んだら、みんなが傷つく未来しか待ってない。



きっとこいつなら、躊躇いなく廉也も未來も殺して、死んでもなお私を手に入れようとする。




実体として手に入らなくても、きっとこいつは、死ぬ間際にまで残した私の恨みを、快感に感じるんだ。




そういう、男だから。





「………私さえあなたに従えば、もう誰も不幸にならないの?」



「よくわかってんじゃん。」




< 280 / 427 >

この作品をシェア

pagetop