総長からの「愛してる」Ⅱ
「美愛、返事しろっ!!」
「…れ…ん……や……。」
何度目かの呼びかけで、美愛は微かに瞼を開いた。
俺を見て、自分を見て………彼女は笑った。
あまりにも儚く、今までのどの時よりも綺麗な顔で美しく微笑む。
「私を捨てて……それ、で………逃げて…。」
涙を見せず、悲しみも表さず、彼女は笑う。
何も言えず、俺を見つめる美愛の瞳に揺らぎが出た。
「廉也。……なにもなかったんだよ。
全部嘘だって言ったよ。
大丈夫。今ならまだ、引き返せる。
全部、忘れて。
それできっと、なにもかも幸せになる。」