総長からの「愛してる」Ⅱ



「仕方ねーな。
まだ受け入れるかは別だぞ。」



「一応、廉の恋人です。
悪いわけではないでしょう。」




認めないと遠回しに言いながらも、海斗と昴も顔を上げた。




「美愛になら後で一緒に怒られてあげるからさー。」



奏も真剣な表情で俺の隣に来る。




仲間の稀な真剣な表情を見たら、俺がバカなことに気付いた。




「……廉、俺らは仲間だから。
一緒に背負うことに、遠慮いらない。」



「遠慮される方が迷惑ですよ。」



「どうせ廉のことだしなあ。
総長をやめるつもりだったんだろうけど。」



「そんな覚悟より、俺らに話す覚悟の方が何倍も大切な覚悟なんだよ。」




珍しく長文な昴を筆頭に、旭、海斗、奏。


こいつらは「背負わせろ」と言う。



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