海猫-umineko-
第一章

少女の闇

ここはどこだろう。
真っ暗な異世界にポツンと私一人だけが取り残されている、そんな感じだ。
頭に霞みがかかっているようで、何も考えることができない。
ふと俯いていた顔を上げると、目の前に真っ白なスクリーンがあった。そこには、
「...小さい頃の私?」
虚ろな眼で誰かを見上げている私が映っていた。あぁ、ここは夢の中だ。
不思議とすぐにそう思った。
スクリーンの私は父親に殴られて、終いには性的暴行を受けていた。

思い出したくもない、幼い頃の思い出。

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