虹のソラ
走って、家を出る。


「あ、好未。」
「未玖ちゃぁぁぁぁん。」
「間に合ったね。」
「間に合ったよ~。」

笑いあう。
学校へ向かう途中に、面白話をしていた。

学校に着いたのも知らずに、笑っていた。

「アハー。あ」
「学校についてた。」
「キャハハハハッ」

「はい、おはようござまーす。」
ガラス製のドアが開く。
「ござまーす。」
「ござまーす・・・。」
皆、口々に言う。

でも、返事はせずに、笑って、先生の前を通り過ぎた。
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