虹のソラ
中学にも慣れた頃にはもう、大親友がいた。
名前は、林川繭(はやしかわまゆ)。身長はちっちゃくて、噂がダイスキ。勘がもの凄く当たる。

「ねー、このぴィ。」
あたしはこのぴィとよばれている。
まぁ、嫌でもなく、よくもなく・・・。
「なに?」
「未玖に彼氏が出来たんだって♪」
「へぇ~、いいことじゃん。」
「その相手がさーあ、このぴィがスキなあれ。」
“あれ”というのは、颯太のこと。
中学に入ってから、『素直になる!』というのを心構えとしたので、繭にはスキなことを言った。
「え・・・。」

そっかー、叶ったんだねぇ。
良かったね、颯太。
悲しいけど・・・これで諦めきれ・・・



「るわけないッッッ」
「だよねっ、このぴィは強いもんねー!」
「あたしは素直に生きるんだからーーーーーぁ!」
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