虹のソラ
「うっ・・・。そーゆーことフツウーに言わないでよッッッ・・・。」
「あ、先輩。照れてるでしょ。」
「てっ、照れてないしぃ~。」
「照れてますよ。正直なこと言っていいですか?」
「はぁ?」
「俺・・・先輩のことぉー・・・・・・・スキッス。」
あたしは動揺した。

こんなあたしを愛してくれている人がいたなんて・・・知らなかったなぁ。
ウレシさの泪じゃなくて、感動の泪がなぜかこぼれてくる。

「あ、先輩泣いてるー。そんなに嬉しいンすかー?嬉しいんだったら・・・。」
「バカ!あんたは、ほんっとバカだね。」
「うん、バカだよ。俺はこんっなに可笑しい。こんなとこで告るとかなぁ~、ありえねぇーもんな。」
「あたしよりも、いい奴いるってば。あたしじゃなくて、他の人と付き合いなよ。」
「嫌だよ。先輩じゃなきゃ、無理なんですって。」

「あ、あたしでよければ・・・。」
「ま、マジで?」
「う、うん。」
「ありがとな。」
そのまま抱き寄せられた。
そりゃぁ・・・廊下のど真ん中で。

なんか、更に泪が出てきたような気がするんだけど。
< 161 / 200 >

この作品をシェア

pagetop