虹のソラ
あたしはいつもどおりに颯太の家の前を通過してしまった。。。

「バカッ・・・あたしのバカッ・・・・・・。」

失敗してしまったんだ。
自分のせいで。

この日にみた夢は、キラキラとしたものは取れそう・・・。
取れるっと思ったら・・・取れたのであった。

そう・・・キラキラと光るものは颯太だったのだ。
キラキラと光るものは人間に変わり、やがては颯太になった。
そう・・・あの人に・・・。

月曜日、後悔したまま学校へ行くことになってしまった。
お母さんに「風邪気味なのっ!げほっげほっっ」と言っても無駄だったから。

センセイが教室に入って、「お早う御座います」と言っても返事をしないのが、この6年2組。
センセイは嫌われている。誰よりも。
でも結婚はしている(らしい)。

「好未ン♪」
「・・・は?」
「だーかーらっ!こーのみンっ♪」

新たなあだ名が出来た。『このみン』・・・。なんとも、面白いぃー・・・。
「ゆ、柚羽ぅー・・・・?」
「うん♪ゆっちゃんて呼んでねー!」
「ゆ・・・ゆっちゃん?????」
「っそ♪」
満面の笑みで言われたら・・・しょうがない。呼ぶしかないっしょ。
「このみンッ☆」
「唯までぇー?!」
「ゆーって呼んでねー。」
「ゆ、ゆー???」
「そーだよぉ。」
ゆーって、、、「ゆう」?
可笑しくなり、ちょっと笑ってしまった。

話していると、あの後悔は消えてなくなった。
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