虹のソラ
なんで・・かな。

あたしと楓だけしか颯太のこと・・・好きじゃないのかな。

「好未っ!ほんとに一目ぼれじゃないの?」
友達の薫(かおり)が聞く。
「違うよ。」
「ふぅーん・・・。」
ほんとに一目ぼれじゃない。
性格も好きだから。
顔も好きだから。

全て好き。













「さよーならー。」
帰りの会が終わり、部活へと向かう。
あたしは新入部員のため、他の音楽室へと向かう。

「好未、大変だね・・・。」
「うん!でも、頑張んなきゃ。」
「そーだよね。」

重くてデカい楽器を選んでしまった、楓とあたしはみんなより少し遅れて、音楽室へ着いた。

椅子に「どっこらしょ」とすわり、練習をする。
< 42 / 200 >

この作品をシェア

pagetop